株、金、投資信託、不動産…様々な投資がある中、 今、最も注目を集め取引量が増えているのがFX(外国為替証拠金取引)です。
「主婦がFXで稼いだ4億円を申告漏れ」
2007年の春(2007年4月)に話題になったこのニュース、 サラリーマンの皆さんならご存知の方も多いのではないでしょうか。
東京都世田谷区の主婦(59)が、親の遺産を元に 個人投資家向けの金融商品「FX」(外国為替証拠金取引)を行い 2005年からの3年間で得た約4億円を税務申告せず、 所得税計約1億3000万円を免れたとして、 東京国税局から所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発された。
というのが、このニュースの内容ですが、 サラリーマンの皆さんが気になるのは、 申告漏れ云々ではなく、
「FX(外国為替証拠金取引)ってそんなに稼げるの?」
という部分ではないかと思います。
確かにFX(外国為替証拠金取引)は、大きなリターンを可能にする取引です。 なぜ大きなリターンを可能にするかは、これから述べていこうと思いますが、 そもそもFX(外国為替証拠金取引)って何なのでしょうか?
FXは、どんな取引なのでしょうか? また、外貨預金と比べて説明します。
外貨預金の場合は1万ドルを買おうとすると、 1ドル110円の場合なら、110万円が必要になります。
しかし、FXであれば、証拠金を5万円程度預けておきますと、 1万ドル(110万円)の取引が可能になります。 これは、FXが「売りと買いの差額(差金)しか決済しない」という特徴を持っているからです。
例を挙げてみます。
FXは投資ですから、残念ながら、いつも上手く行くとは限りません。 損をする場合もあります。 では、損をしてしまった場合はどうなるのでしょうか?
前回の例を使って見てみましょう。
例えばドルを1ドル110円の時に買った後、ドルが108円になったとします。 この時の買いポジションは、「108円×5000ドル」分ですから54万円です。 差額、1万円の損が出ていますね。 ただ、あなたは5万円を預けていますから、この状態で1万円の損が出ていても、 まだ4万円の預け金があるから投資を続けることができます。
FXのメリットはいくつもありますが、なかでも大きなメリットとなるのが、 スタートに必要な資金が少なくて済むことでしょう。
これは、FXの仕組みが、預け入れたお金を「証拠金」として扱い、 それを担保として証券会社から大きな金額の取引を行う権利を得るというものだからです。 実際の取引は、売買の損得のみを決済します(差金決済)から、 失敗した分の損が預け入れたお金の範囲内であれば、 元手が少なくても大きな取引が出来るのです。
例えば5万円を預けて、100万円の取引を行うこともできるのです。 ちなみに、5万円を預けて、100万円の取引を行える状態になる事を、 「レバレッジが20倍」と言います。 「レバレッジ」とは、「預けた金額の何倍まで取引可能か」という数字です。 これは各FX会社によって違います。
少ない資金で大きな取引を行える、手数料が安いというメリットの他に、 大きなメリットになるのが24時間取引です。
これは、サラリーマンなど会社で働きながら株投資などをした事のある方であれば、 そのメリットの大きさが実感できるでしょう。 サラリーマンにとって仕事中に投資のチェックをすることはなかなか難しいことです。 FXは24時間開いていますので、例えば夜10時に帰宅したとしても取引が可能です。 リアルタイムに好きな時間まで取引ができるのです。
FXが投資である以上、株など他の投資と同じようにリスクも存在します。 値段が動くからこそ、利益も出ますし損も出るのです。 FXの場合に特に気をつけないければならないのが、 「レバレッジ」が効いているという点です。
FXをする上でリスクとなるのは取引に限ったことだけではありません。 例えば、インターネット回線が使えなくなるということも大きなリスクになります。 サーバーやインターネットサービスプロバイダのメンテナンス・トラブル、 自分のミスでパソコンや取引端末が使えなくなることも、リスクです。 取引ができない間に為替が動いて大幅な損失がでる、そういう可能性もあります。 大げさかもしれませんが、少なくとも取引をしたいタイミングから遅れてしまう、 という可能性はあります。
「スワップポイント」とは、FXで取引を行った際の2つの通貨間の「金利の差」のことを言います。 例えば、1ドル=100円で、1万ドル分を買ったとします。 その買いポジションを翌営業日まで持ち越した場合、 買ったドルには、(ドルを保有している訳ですから)その分の金利収入が入ります。 そして逆に、円については、1万ドル分相当の100万円を、証券会社から借りているので(実際に100万円を入金している訳ではないですから、「借りている」という状態になります)、 その分の金利を支払う必要があります。
前回、スワップポイントでも損失が生まれる可能性について説明しました。 他に注意することはあるのでしょうか?
スワップポイントは、二つの通貨の金利の差を利用するものです。 つまり金利そのものが変わってしまうと、スワップポイントの収入も変わってきます。 今の円は金利が低いですが、バブルの時期であれば、他の国より遥かに高い金利が付いていた時代もありました。 金利というのは、長い目で見ていると、かなり変わっていくものなのです。
つまり、今はドルと円でスワップポイント収入があるからと言って、これが永遠に続く訳ではありません。 そして、もうひとつ注意する点があります、価格変動リスクです。
同じ投資でもFXと株では取引の特徴がかなり違います。 どんな違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
まず、取引時間が違います。 株式投資の場合は市場が開いている時間が決まっています。 サラリーマンがリアルタイムで取引をするためには、 会社を休むか休憩時間かに取引するしかありません。
対して、FXの場合は24時間オープンです。 例えば会社から帰った後でも、リアルタイムの取引が出来るのです。
外貨預金などでもそうですが、やはり基本的に初めての場合はアメリカドルから始めるのが良いでしょう。FXではこれを「ドル円」と言います。ではなぜドル円が良いのか。それには、三つの理由があります。
ドル円の次に魅力的なのはユーロとアメリカドルの組み合わせ、ユーロドルです。 この組み合わせだと日本円が入らない取引になりますが、 これもFXならであの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。
ドル円の取引でFXの感覚が掴めてきたらオススメです。
金利の高い通貨と金利の安い通過間で取引をする場合、それぞれの通貨の金利の差から、「スワップポイント」が発生します。
例えば、アメリカの金利が高く、日本円の金利の方が低いと、アメリカのドルを持っているだけでスワップによる収入が発生します。
単純に考えると、持っているだけで収入が発生するのですから、 金利の高い通貨へと資金が集まり、通貨上昇につながりそうに思いますが、 実際の値動きは必ずしもそうなりません。 金利の高い国は、それだけ物価も上がり、景気が悪くなる可能性があります。 そうすると、市場は違う方向に動く可能性があるのです。
FXは24時間取引可能な投資です。 とはいえ、取引量の多い時間帯と少ない時間帯は存在します。 一番取引量が多い時間帯は、「ロンドン時間」と言われる日本時間の夕方から深夜までの間です。この時間帯は、EU全域の銀行が取引をしており、また、東京、香港、シンガポールも途中まで残っています。さらに、明け方にはニューヨークの銀行が途中から参加しますので、一番取引量の多い時間帯になります。
EU・アメリカの経済指標の発表などもこのあたりの時間帯に発表されることもありますので、一番値動きが大きいのもこの時間帯となります。
これから3回に渡って、FXの取引(通貨)に影響を与える要因についてご紹介します。 まず始めは、株価です。 株と通貨において重要なことは、「株高=通貨高」です。 FXをする上で重要な事なので覚えておきましょう。
例えば、日本で株が上がり続けると、海外の機関投資家が利益を求めて日本株を買いにやってきます。基本的に日本株を買おうとすると、円が必要になります。 そのため、ドルやユーロを円に換える(他国の通貨を売り、円を買う)ので、円高になっていきます。
株価との関係の次は、債権と通貨の関係を見てみましょう。 債権と通貨の関係も基本的には、株と同じような法則があります。 FXで利益を上げるために覚えておくことをお勧めします。
債権と通貨の関係は、「債権安=通貨高」です。 その国の債権の価格が落ちるという事は、金利は変らなくとも、元手が少なくて済みますので、少ない元手で高い金利が得られるという事になります。
今の外国為替市場では、「金利の高いところにお金が集まる」という傾向が強くなってきていますので、「債権安=通貨高」という傾向がよく見られます。
原油市場と通貨との関係は、その国の資源や輸入依存度などと大きく関係してきます。 世界で一番石油を使うアメリカは、原油価格が上がると、悪影響を直接受けてしまいます。 石油の価格が上がると、産業全体で生産コストが上がり競争力が落ちてしまいますので、通貨は売られる方向へ向きます。
日本は資源が国内でほとんど採れない国ですから、アメリカと同じように原油高の悪影響を受けてしまいます。基本的にはアメリカと同じように「原油高=競争力低下=通貨安」となります。
また、日本は先進国の中でも相当にエネルギーの輸入依存度が高い(資源を他国から輸入しなければ生活できない)国ですから、石油以外の資源が高くなった場合も同じ状況になります。
日本国内で物を作り、海外へ輸出する場合、商品の代金は外貨で受け取ります。 勿論、外貨のままでは日本国内で使えませんので、必ず外貨から円への換金という作業が発生します。
この換金は、各銀行が、定めたレートによって値段が変るのですが、そのレートは、朝10時頃のインターバンク市場の取引相場の水準を基に決まっています。これが「仲値」と呼ばれている値段です。「仲値」は原則として、当日中は変動しません。銀行は同じ値段で窓口業務を行います。
FXは基本的に24時間オープンですが、24時間の中でもキーになる時間帯というのが幾つか存在します。
まずは午前10時頃です。この時間は、銀行の「仲値」が決定される時間になります(仲値とは、銀行の窓口で両替を行う際に基準となるレート)。少額で回数も多くない輸入などで使われるレートとなりますので、基本的にはこのレートでのドル買い円売りが多くなります。特に5、10の付く日や月末はこの時間帯でドルが買われる傾向が強くなります。
続いて午後3時です。この時間は、東京で行われているオプション取引の期限となる時間になります。ある価格が付くとオプションの権利が消滅する、というような取引が多い場合、その価格直前で値動きが止まる方向へ圧力がかかる事があります。 逆に3時を過ぎると、止まっていた価格が一気に動き出す可能性もあります。
時間以外にも、FXの相場は季節によってある程度の動きが決まってきます。 世界的な季節の動きを把握しておくことでFXの取引にも活用する事ができるでしょう。
2,3月 この時期は、円を買う動きが目立ってきます。 これは、3月末の決算に向けて日本企業がドルを円に戻す作業が行われるためです。
4,5月 3月末の決算を終えた後は、企業の新規取引が増えてきます。 機関投資家の資金も積極的に入ってくる時期ですので、一般的にはドル買いが強くなると言われています。
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